『正解のないアート』って何？

誰でも簡単に描ける線とまるとウニョウニョとグルグル
ひとつひとつは簡単だけど
その組み合わせ方にはやはり個性が出る。

世間的ないわゆる正解はなく上手下手もない。
好きなように描くことができて
そのそれぞれの生み出した正解が個性的でありすばらしいのです。

多少似ることはあっても同じにはなり得ないし勿論似せる必要だってない。

地味だとか個性がないなんて言う人もいるけれど本当に個性がない人なんていない。

そんな自身の個性と自分だけの正解を画用紙の中にみつけてその存在を認めて大事にしてほしい。




自分だけの正解を作るので
周りと比べず自分と向き合っていくセルフカウンセリングのようなものです。

単純なパーツを無心で組み合わせながら描き広げていく中で
だんだん大きく広がっていくことにワクワクしたり嬉しくなったり
突然のひらめきで長い線を引いてみたり。

目の前にある白い画用紙はあなただけがペンを走らせることのできる場所。
誰にも邪魔されることなく、批判されることだってない。


『どこまで描けば完成ですか？』

その答えはあなたの心の中にあります。


あなたがこれで完成だな、と思った時。そこが完成です。

その完成を決めたのはあなた自身ですから、それがあなたにとっての正解なのです。



 私はこの絵のことを“摩訶不思議空想絵”と呼んでいます。

心赴くままに線を引き、まるを連ねウニョウニョさせて、グルグルさせた集まり。


摩訶不思議なことに、急にどこかが顔に見え始めたり生き物に見え始める瞬間があります。

そこで初めて意識がそこに向きます。

私はそれを、絵が訴えてきていると表現しています。

『このこ龍になりたいみたい』

なんて突然言い出します。


その絵の声を聞くまでは、上下左右もなくくるくる回して描きたい所に描きたい方向から描いていくのです。

そう、この絵には下描きがないのです。

白い画用紙にいきなり消せないペンで好きな所へその時の気分で最初の線を引きます。



初めてのことをする。

まっさらの何もない所に下準備なくインクを落とす。

とても緊張しそうですよね？

失敗したらどうしよう？うまく描けなかったら？

誰かに笑われるかもしれない。だって元々絵心だってないのに…と

最初の線を引くまでに色んなことを考えますよね。

でもね、そっとどこかにペンを置いてみてください。

意外となんでもなかったな、と次の線を引けるようになっています。

あなたが、あなたの心を喜ばせるために

あなただけの正解を作ってください。